超赤字店舗との格闘記①

森泰造の人を活かすヒント 2016.5.26 

■今日の質問「自分が影響力を発揮できることに集中していますか?」 

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こんにちは。みらい創世舎の森泰造です。 

今回は私の「ケンタッキー・フライド・チキン」での店長時代のお話です。 

 

 

当時私は32歳。実績をあげ、結婚も控えて、店長としてのりに乗っている時でした。異動の辞令を受けたのは、フランチャイジー様から運営困難ということで会社が譲り受けた店舗で、収益の非常に厳しい状態すなわち超のつく赤字店舗でした。 

 

 

正直、最初聞いたときはあまりうれしくない異動ではありましたが、自分の経験があれば何とかなるだろうと思い、着任後は営業時間を延ばしたり、クーポンをいろいろな場所に設置してもらうなど、売り上げ向上のために様々なアクションを取りました。しかし、観光地としての立地もあって、なかなか地元のお客様を増やせませんでした。 

 

 

そのとき読んだ本がスティーブン・コヴィー著「7つの習慣」です。そこに書いてあった「関心の輪でなく影響の輪に集中する=主体性を発揮する」の言葉に、これこそ自分がいま大切にしなければならないことだと感じ、徹底的に頭に叩き込みました。 

 

 

ご存知の方も多いことでしょうが、コヴィーさんは7つの習慣の中で、私たち自身に起きる出来事や周囲のものごとを、気にかかり具合や私たちが影響を及ぼせるかどうかで分類し、「関心の輪」と「影響の輪」という概念を使って説明しました。 

 

 

「関心の輪」(Circle of Concern)とは、たとえば天気や過去の失敗のように、私たちが影響を及ぼすことができないもののことです。そして、自分の仕事への取り組み方や健康管理など、自らが影響を及ぼすことができることを「影響の輪」と呼び、自分のエネルギーを「影響の輪」の中の今すべきことに集中させることで結果を出すよう読者に呼びかけたのです。 

 

 

これに感銘を受け、「自分が影響力を発揮できること」に集中し、関心の輪は捨てることにした私は、「店舗を黒字化する」「その為に自分が影響力を発揮できることを最優先する」をモットーに猛然と動きはじめました。 

 

 

店長といえども、いちサラリーマンでしたから、当時は上司にも嫌がられていたかもしれません。なにしろ上長が巡回に来ようが、さらにえらい方が来ようが、お相手をするどころか事務所に入ることすら拒んでいたのです。なぜなら、事務所に入られるとエアコンをつけられ、電気代が発生するからです。社内の報告連絡事項も後回しでした(今考えると迷惑をかけてましたね……)。 

 

 

そんな風にして何を一所懸命やっていたかというと、アルバイトととことん話をし、「どうやったら黒字にできるか?」というブレストを毎日続けていたのです。まずは、人件費率を下げるために、アルバイトの生産性を上げることに取り組みました。 

 

 

ではどうやって? 当時の時給800円のアルバイトに社員レベルの仕事をやってもらうのです。具体的には、シフト、ミーティング、店舗内の決め事、キャンペーンの通達など、当時社員がやっていたことを全てアルバイトだけで回せる様にし、店舗のクロージングも任せるようにしました。 

 

 

当時はアルバイトに時間帯責任者をさせる発想は社内にはなかったので、上司と喧々諤々やり合ったのを覚えています(その後、その時間帯責任者のシステムは全国に広げられました)。 

 

 

次回は、こうした取り組みを実行することで社員の私にできた時間的余裕を、私がどうやって業績アップに結び付けたかについて書いていきます。 

 

 

あなたは、ご自分が影響力を発揮できることに集中していらっしゃいますか?