超赤字店舗との格闘記②

森泰造の人を活かすヒント 2016.5.30 

■今日の質問「あなたはできないことではなく、できることにフォーカスしていますか?」 

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こんにちは。みらい創世舎の森泰造です。 

前回に引き続き、私の「ケンタッキー・フライド・チキン」での赤字店舗の店長時代の話をお届けします。

 

アルバイトの生産性を上げることで生み出した時間的余裕を使って、私は徹底して数字と向き合いました。まず、オペレーションの無理・無駄・ムラを徹底して省き、ロスを最低限に抑えます。売り上げ予測の精度を上げ、食材在庫をとことん減らすことで冷蔵庫が1台要らなくなりました。

 

また客席の空調も、過ごしやすい時間帯にはスイッチを切って店内に外気を入れ、さらに夏はお客様にうちわを配り、冬はブランケットを配布するなどの工夫を行い、電気代を徹底して絞ります。家賃はオーナーと交渉して下げてもらうなど、できうる事をとことん考えコストを極限まで抑えることに成功しました。

 

売り上げは、従業員の家族との付き合いを濃くして、店舗の商品を使った食事回数を増やしてもらい、そのおいしさを周囲にも伝えてもらう人海戦術でじりじりと上がっていきます。

 

そして1年が過ぎ、やっと黒字化の目処が立ちました。

 

この中で最も大きかったのはアルバイトの戦力化です。彼らに店舗のビジョンを伝え、それを実現することがどれだけ彼ら自身のプラスになるのか話をし、彼らの話もじっくり聴いて、提案・要望が積極的に出る雰囲気を作り、彼らが取ったよい行動を見逃さずに認めてあげることで、以前とは見違えるほどの動きができるようになりました。ビジョンが明快でそこを目指し行動することが「善」となる環境が、彼らの成長を促進しました。

 

「人・物・金・情報」がマネジメントの基本と言われますが、「人」を育て、その行動を変える事で「物・金・情報」は大きく変わることをこの時期に成果という形で体験できたことは、その後の私に大きな影響を与えています。

 

日常のできないことにフォーカスするのではなく、自分のできることは何? と考え主体的に動くことで店舗は大きく変わる、そう確信をもって全国の悩める店主さんにお伝えすることが今の私の使命です。

 

あなたはできないことではなく、できることにフォーカスしていますか?