「きいちゃん」に学ぶことPART2

森泰造の人を活かすヒント 2016.7.14

■今日の質問「現状維持症候群に悩んでいませんか?」 

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こんにちは。あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ・森泰造です。

 

前回は、小中学生向けの書籍「きいちゃん」をもとに、人を育てる前提として「安全安心の場」が大切であるという話をしました。今日はこれをさらに深めてみましょう。

 

安全安心の場を創ることは会社の人財育成も同様です。

人の能力を引き出すのに安全安心の場を創るのは非常に大切な要素です。ただ、大人は安全安心の場があるとそこに安住してしまうタイプの人が出ます。それは、人間は成長したいという欲求を本質的に持っていながら、もう一方で変わりたくないという欲求も持っているからです。「快と痛みの原則」ですね。

 

脳は「快を求め、痛みを避けるように働く」のです。この場合「快」を求める人は「もっといろんなことにチャレンジして成長したい、貢献したい、自信をつけたい」などと考えています。一方、「痛みを避けたい」人は文字通り今のまま、現状を維持したいという考えです。こんな人、あなたの会社にもいませんか? いわゆる「現状維持症候群」の人です。

 

こんな人がいると周囲もそれに感化され、 社内にだんだん同様の考え方が広がっていきます。これを解消する効果的な方法として、みらい創世舎では、組織内でのリーダーシップを高めることをお勧めしています。

そのためのステップは3つ。目標設定、信頼関係、支援環境です。

 

現状維持症候群の人がいる組織は、まず間違いなく魅力的な目標やビジョンが共有されていません。この場合の魅力的な目標やビジョンとは、意義のある目的があり、大切にするべき行動のガイドラインが明確で、未来のイメージが見えるように描かれているもののことです。単なる数値目標だけでは、人の心は動きませんから。まずはこれらを整えることが大切です。

 

そして現状維持症候群の人とその上司との間に、信頼関係が本当に結ばれているかどうか、ここも確認しましょう。現状維持症候群の人は、よく口では「リーダーの事を信頼している」とおっしゃるのですが、行動を見れば、それが本当かどうかすぐにわかりますよね。

 

最後に、目標に向かう行動が支援される環境が整えられているかどうかチェックします。

支援というと金銭的な報酬を考えられる方もいらっしゃると思いますが、私から言わせてもらえば、金銭的な支援は絶対にNO!です。これをやってしまうと金銭的な報酬が条件ならばやりますという人が多くを占めるように変化します。これは、負のスパイラルへの入り口です。

本当に必要な支援とは、メンバーの行動への「承認」「フィードバック」「提案」などができる環境づくりにほかなりません。

 

これらについては、毎月行っている「リーダーシップ3つのコツセミナー」で詳しく、そして体感できるようにお伝えしていますので、ぜひ皆さんお越しくださいね。

 

では、今日はこの辺で。次回以降も「きいちゃん」について深堀りしたいと思います。

 

現状維持症候群に悩んでいませんか?