「認知症の母に悩む私を救ったもの」

森泰造の人を活かすヒント 2016.8.25

■今日の質問 コミュニケーションの方法を変えることに挑戦したことはありますか?

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こんにちは。あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ・森泰造です。

 

先日は台風が立て続けにやってきましたね。皆さんのお住いの地域では大丈夫だったでしょうか?

 

今日は私の母との関係を書きます。

母は現在、熊本県荒尾市のグループホーム(認知症の人たちが共同生活を送る施設)に3年前からいます。私は月に1回、母に会うために東京から荒尾に行き、実家に母を連れ帰って数日を過ごしてから、また施設に送り届けて東京に帰っています。

 

今でこそ、仲の良い親子に戻ることができましたが、介護の初期は大変でした。

熊本に一人で住む母親がアルツハイマーを発症し、介護が必要になったのは3年前のこと。私はいろいろと考えた挙句に会社を休職し、母のために介護環境の準備を進めようと東京と熊本を往復する生活を始めました。

 

しかし、そんな私に対し母からは「余計なことをするな」「私の自由を奪うな」「そんなことのために産んだ覚えはない」「恩を仇で返すのか」「そんなならいっそのこと……」など、こんな言葉しか出てきません。

 

何をどうやってもネガティブにしか捉えてもらえず、私の心の中には「会社を休んでまでやってるのに」といった気持ちもあり、口を開けば喧嘩ばかりの毎日でした。もちろん息子ですから、母の役に立ちたいと思ってやっていることです。しかし、本当にどうしていいかわからなかった。

この頃は妻との関係も最悪の状態で、会話もなく、途方に暮れては酒を浴びるそんな毎日でした。

 

そんなときに出会ったのが、堀江信宏さんのコーチングです。堀江さんのコーチングは「相手を理解することに徹する」が原則。

そこで私も現状を変えたい一心で、母とのコミュニケーションでは毎回毎回、「母の状態を理解すること」に集中しました。相手の話を傾聴し、相手の状態を理解するために質問をし、帰ってきた答えを承認する、その繰り返しを徹底して行います。

 

すると、母の状態もだんだんと穏やかになり、自分の状態を受け入れてくれるようになってきたのです。

 

それから3年。今、母は介護施設でおだやかに暮らし、私は月に一度母に会いに行くのが楽しみです。母のほうも私と会い、実家で過ごせることを楽しみに待ってくれています。コーチングの力、そして堀江さんとの出会いに本当に感謝いたします。

 

「自分が変われば、人との関係は必ず変わるし、環境も必ず変わる」

 

コミュニケーションを変えると人間関係は必ず変わります。

 

このような経験があるからこそ、セミナーを通じて、またコーチングのセッションを通じて、世のなかに伝えていくことが、私の使命と思っております。

 

 

あなたは、コミュニケーションを変えることにチャレンジしてみたことはありますか?