店主の世界観が好循環を創る

 

■今日の質問「あなたはお店の世界観を感じたことはありますか?」 

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こんにちは。あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ・森泰造です。

今月私は、熊本でのお仕事が2件ありました。ありがたいですね。

 

たびたびお世話になっている法人様での研修終了後、先方から懇親会にお誘いいただき、熊本の中心部にある和風の料理屋に連れて行っていただきました。

 

スナック街にある隠れ家のようなところで、内装はシンプルで飾りっ気もない感じですが、人の家に招かれたような落ち着いた雰囲気のお店です。

 

そこは料理も大変秀逸で、馬刺しの入った前菜、茶碗蒸し、ゴマサバなどいろいろな品をいただきました。中でもサンマの炊き込みご飯はとても美味しかったです。

 

お酒は店主さんのこだわりで、自分で情報を集め、一本ずつ仕入れているそうです。

店主さんが味を見て確かめた日本各地のお酒を、一本ずつ丁寧に説明をしながら注いでくれます。

そして、このようなお酒はご想像通りメニューには載っていません。

 

最初、私たちはメニューに載っているお酒を注文しましたが、「今ちょっと切らしてまして……」というやり取りが従業員の人と続いたその時に、店主さんが良いタイミングで、おすすめのお酒を上記のような話をしながら持ってきてくれたのです。

 

それまでの私たちはというと、メニューに載せているのにその商品がないことに多少の疑問を感じていました。

おそらくこのままないない尽くしだと、せっかくの素晴らしい料理と雰囲気のイメージも落ちることだったと予測できます。

 

しかし、私たちは店主さんのこだわりの説明を受けているうちに、すっかり「ではそれを試します!」とどんどんお酒が進む方向にいってしまいました。

 

なぜ、私たちが店主さんの説明に引き込まれ、店主さんの世界観に引っ張られたのか?

それはあの時のタイミングと、飲む人の立場に立ってお酒を仕入れているという、店主さんのこだわりの姿勢を垣間見たからです。

 

それまでは従業員の方が給仕に来ていましたが、あるはずのお酒のメニューがないということを店主さんが耳にした途端、自ら説明に来てくれました。

そして、そこからいかにお酒をおいしく飲んでいただきたいかという話を織り交ぜながら、お酒の特徴を説明されます。すると聞いているほうは飲んでみたくなる。

 

そうやって、店主さんの世界観に巻き込まれると、出てきたおいしい料理に私たちも素直に賛辞を贈る。すると、店主さんや従業員はお客様(この場合は私たち)に笑顔で感謝する(機会をもらえる)。

こんな循環が創れるお店は、また行きたいなと思いますよね。

 

商品を仕入れる時には常に、お客様の召し上がる姿を想像して仕入れる。

プロとはこうあるべしと教えられました。

 

逆のパターンのお店も、よくありますが……。

例えば、商品切れやちょっとしたミスが発生しても、責任者が出てくることはなく、「無理です」みたいな態度をとるお店。

お客様が食べている姿を想像することを拒んでいるのではないかと疑いたくなるような経験を、私もしたことがあります。

二度と行こうとは思いませんが、そんなお店で働いている従業員はかわいそうですね。

 

先ほどのお店は、店主さんの影響でしょう。従業員の皆さんはどなたも、てきぱきと丁寧に仕事をされていました。

 

飲食店に行かれる機会は皆さん、多かれ少なかれあると思います。

そんなとき、従業員の対応や居心地の良さにフォーカスしてみると、その経営者のこだわりや世界観が感じ取れます。

 

あなたは飲食店で責任者の世界観を感じたことはありますか?