青学チームに学ぶ、得たい結果を出すポイント

■今日の質問「既存の常識を疑って新しいことを取り入れようとしていますか?」 

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こんにちは。あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ森泰造です。

 

さて今日は、お正月の箱根駅伝で3連覇を成し遂げた青山学院大学の「勝つ秘訣」について書きます。

青山学院大学の原晋(はら すすむ)監督は、中国電力でサラリーマンとして過ごした後、青山学院大学陸上部の監督をされています。サラリーマン時代に得た「勝つコツ」をその人財育成とチームビルディングに取り入れて、常勝軍団を築かれました。

 

原監督の人財育成手法には、私も共感する部分が非常に多く、10本以上のメルマガが書けるくらいの共感できるメソッドがあるのですが、今回はリーダーとしても大切な「業界の常識を疑うとはどういうことか」について書きたいと思います。

 

原監督は、強いチームを創る際にまず必要なことは「業界の常識を疑うこと」と言っています。

サラリーマン時代に確信を持たれたことの一つに、組織には新しいものを入れない限りイノベーション(変革)は起きないということがあったそうです。陸上部の監督に10年ぶりに戻られた際、10年前と同じような練習を行っている姿に、監督は危機感を抱いたことでしょう。

その業界に通用する常識は、世間の常識と比較をすると非常識や時代遅れのものとなっていることが多いから、と監督はその理由について述べています。

 

具体的にどんな手法を用いたかは、ここでは省きますが、

「同じ場所にいると時代の変化に気が付かないだけでなく、気づこうとさえしなくなります。それが怖い」

とも監督は言っています。

 

これは会社の組織においても同じことが言えるのではないでしょうか。

監督の言っているような同じ場所にいて時代の変化に気づかない組織の状態だと何が起こるか?

このような状態の組織に何か新しいことを入れようとすると、まず否定もしくは拒絶の気持ちが働きます。

「そんなことは必要ない」「今までのやり方で問題はない」「わざわざ新しいことを入れる理由はない」などの言葉がまず先に出てくると、周囲のエネルギーも削がれてしまいますね。

 

人の脳は痛みを避けて快楽を追いかける習性を持っていますから、同じ場所にずっといて時代の変化に気が付かない人たちは、新しいことを取り入れることを「痛み」と捉え、その「痛み」を避けようとする習性が働くのですね。

そのうちに、世の中の変化に置いていかれることになります。

本人たちは気が付いていません。

これが「現状維持=退化」とよく言われている現象です。

 

そして、そのうちに世の中の変化に遅れていることに気がついて、慌てて何とかしなければと手段を講じるようになります。

この時に、何のためにその手段を講じるのかを考えず、ただ「世の中の変化に遅れている分を取り戻さなければ格好がつかない」と考えて行動を起こすとどうなるでしょうか?

 

「世の中から遅れたくない」(=悪く見られたくはない)という願望は痛みを避けるための願望です。痛みを避けようとする願望の場合、これ自体を目的としてしまっても、継続性・持続性は発揮されません。

なぜならば、痛みを避けたいだけの欲求なので、その兆候が見えて来たら行動が止まってしまうからです。

 

その先にある未来の快楽を求める欲求にすり替えることができれば、その欲求実現のために、行動はいつまでも継続されます。

例えば、新しいことを取り入れることで、社会貢献の実感値が増し、組織のビジョン実現に大きく近づくことができるなどです。青山学院大学の場合だと、勝つ喜びとそれに伴う仲間同士の絆やより高みを目指そうという相乗効果による成長の実感値などですが、このような「快」に結び付く願望が大切なんですね。

 

「快」に結び付く願望は、その人や組織を動かし「新しい価値」を生みます。

一方で、痛みを避ける願望は痛みが取れたら終わり(=元に戻ったら終わり)なので、前者と比べても新しい価値はあまり感じられません。

 

どちらが組織として正しい姿であるかは明白ですよね。

 

このような理由で、「業界の常識を疑って」新しいことを取り入れることを厭わず、逆に楽しんでいけるような風土は、組織の生産性を上げるうえで非常に大切な要素となるのです。

 

あなたは既存の常識を疑って、新しいことを取り入れようとしていますか?