共通の価値観や理念を具現化しよう

■今日の質問「理念やミッションに沿って人を育てていますか?」 

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こんにちは。悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こすリーダー養成コーチ・森泰造です。

 

今日は求人媒体の「an」が15~24歳の若者2,243人から回答を得て発表した、「やってみたいアルバイトのブランド」ランキングをもとに、飲食業界の人手不足と、人材育成の世間への影響力について書きます。

 

この調査結果で注目されるのは、「スターバックスコーヒー」が様々な業界の中で2年連続して1位を獲得し、高い人気を得ていることです。

 

このメルマガでも何度か「スターバックスコーヒー」の優れた人材育成について書かせていただきましたが、この調査の回答者のコメントを見ても、

「働いている人が大人っぽくてかっこいいから」

「働く人の教育がきちんとなされているから」

「仕事は大変そうだが、やりがいがあり、ドリンク作りなどが楽しそうだから」

「「今後のアルバイトに有利になるらしいから」

と、「an」の分析通り『「おしゃれ」一辺倒ではない意見が多く見られ、男性人気も高いのが特徴』です。

 

この結果についてコンサルタントの福谷恭治さんは、以下のように書かれています。

 

「スタバは同じ飲食業ですが、働きたいバイト先の第1位ですよ」と言うと、あそこは大手だからとか、オシャレだからなど「ウチがスタバではない理由」を挙げ連ねる飲食業経営者が多いのですが、ここで事実なのは、飲食業界全体では慢性的な人材不足である一方で、ぜひ働きたいと思われている飲食業もある、という一点だけです。

(「アルバイト人気1位のスターバックスコーヒーと、人手不足が深刻な飲食業界の格差」)

 

これを読んであなたはどう思われるでしょうか?

                       

飲食業界は、人材不足が言われて久しくなります。

一方で、「スターバックスコーヒー」のように働きたい職場No1に選ばれる飲食業も存在します。

 

「スターバックスコーヒー」だけでなく、居酒屋「塚田農場」の「APカンパニー」や、茨木・栃木に展開しているファミリーレストランで、書籍「日本で一番大切にしたい会社4」にも取り上げられた「ばんどう太郎」などは、「人財」(彼らにとって人は「人材」ではなく「人財」です)に焦点を当て、その育成を会社の経営戦略に組み込んでいます。

 

・「スターバックスコーヒー」人々の心を豊かで活力のあるものにするために―

・「APカンパニー」自信をもってミッション(食のあるべき姿を追求する)を語り、その達成を諦めない

・「坂東太郎」親孝行・人間大好き

 

これらは3社の経営理念やミッション、バリュー(一部抜粋)ですが、彼らに共通しているのは、この理念やミッションを本気で追及しているところです。

 

彼らは、理念やミッションを実現するための能力や行動はどんなことなのかの指針が明確です。

その指針に沿って育成指導が行われているので、

・従業員が働く基準がわかりやすい

・「理念を実現するとはどういうメリットがあるのか、世の中に役に立つとはどういうことなのかが仕事を通して実感できる

・自己実現の環境が整備されているので成長意欲や貢献欲が自然と発生する

などの効果を発揮しています。

 

「人」の持つエネルギーは育てれば育てるほど価値が高いと判断しているからなんですね。

 

そして育てた「人」が自信満々に自社の価値を口にするようになります。

「やりがいがある会社」「幸せを実現できる会社」「子供を入社させたい会社」等々。

これらは口コミで広がり、ブランドを創っていきます。

 

一昔前までは、その口コミ力は小商圏の個人レストランの強みでした。

しかし、今は時代が変わっています。

 

世のなかに情報があふれ、総務省の調べによると10年で情報量は2倍以上増えているそうです。しかし、人の情報吸収量はというと1.1倍程度、10%しか増えていません。

どういうことかと言うと、流通している情報は倍増しているがそのほとんどはいわゆる「ノイズ」となっているということです。                                  

で、SNSの発展もあって、人は昔のようにテレビの宣伝や広告チラシを信じるよりも、個人、特に友人、知人、家族からの情報を信じるようになっているのです。

 

あなたも、テレビの宣伝よりも信頼できる知人から紹介されたものを優先していませんか?

これからは、口コミの影響力は益々大きくなるでしょう。

 

これまでは会社の中だけで言われていたグチも、知らないところであっという間に広がってしまう可能性が高くなります。

 

ところが、人がいないとか人が育たないと言っている飲食店経営者は、

「今の子はすぐ辞めるから仕方がない」「経営効率を上げるためにはそんなに教育に時間は費やせない」など「人」について時代のせいにしたり効率のせいにしたりしてしまっています。

人材育成自体を戦略にしていないので、仕方がないのです。

 

でもこれからは間違いなく、人を大切にできない会社は情報の力で淘汰されていくスピードが速くなるでしょう。

 

今年予定している私の本の出版は、世の中にそんな問題意識を投げかけ、変革に取り組む企業の起爆剤となればと思って取り組んでいます。

 

あなたは理念やミッションに沿って人を育てていますか?