物事を俯瞰して見る力をつけるには

■今日の質問「目の前の状況に対応することだけを考えて、もがいたりしていませんか?」 

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こんにちは。悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす、リーダー養成コーチ・森泰造です。

 

前回のブログで、私が店長になりたての頃の話をしました。

「できない人をできるようにするには」

 

あのころは、目の前の副店長Aくんの行動にばかり目がいっていて、そこを何とかするしかないと思い込んでいました。

Aくんに副店長として何とかリーダーシップを発揮させなければ、ということに自分の頭の中が支配されていて、大きな目的を忘れてしまっていたのです。

 

本来、Aくんにリーダーシップを発揮してもらう理由は、店舗機能を高めて効率を上げ、アルバイトが元気よく丁寧に働ける環境を維持することでお客様に良い体験をしていただくこと、その機能の一翼を担ってもらうことでした。

 

私のやってしまった結果は、真逆でしたね。アルバイトが辞めてしまい、人員不足に陥ったのですから。

 

物事を俯瞰して見る力がこの時備わっていたら、違った展開ができていたと思います。

ただ、この時はこの時で、自分は手を抜こうと考えてやっていたわけではなく、単に未熟・経験不足であったということですね。

 

私のリーダーシップ講座の受講生には、物事を俯瞰して見る力を無意識のうちに欲しがっている方が非常に多いです。

彼らの多くの悩みや問題は、目の前の部下が思うように動いてくれない、指示待ち族なのでもっと自分で考えて動いてほしい、けれど実際にどうやることがいいことなのか迷っている、とこんな感じが多いです。

 

こうした悩みは、現状が自分の思い描いた通りに行っていないことから起きるわけですが、その根本にはもう一つ共通している理由があります。

 

それは、「未来が見えていないことによる不安」です。

何をどのように行動したら、こんな結果になるであろうということが、あらかじめわかっていたら行動できますよね。

でも、行動の先がどうなるかわからない。不安。だから行動が止まるのです。

 

これでは、余計に目の前の現状にだけエネルギーを注いでしまうことになります。

 

すなわち、リーダーには未来を予測する力が必要なのです。

 

自分の得たい未来が鮮明に描ければ、何をどう行動したらいいか、又はどんな情報を仕入れるといいのかがわかります。

この未来図が鮮明でなければ、何をしたらいいのかもぼやけてわからなくなります。

 

人間は痛みや恐れは避けようとする性質がありますので、不安なことは避けようとしてしまいます。

 

もう、どういう状態かわかりますよね。

 

物事を俯瞰して見られるようになるための第一歩は、「未来を描けるようになること」です。

時間軸をずらして考える習慣が付くと、今現在の状況が好ましくなくても、それを一つのプロセスと理解することができ、次の一手を考えられるようになります。

 

今この場しか考えられない人は、現状を何とか切り抜けようと「手段」のみに目が行ってしまい、他の事は考えられる余裕がなくなってしまうのです。

 

こうして「手段の目的化」が始まってしまうのです。

 

しかもリーダーの立場の方は、自分自身がフィードバックをもらえる機会が非常に少ない。

気が付かないうちに、袋小路に入り込んでしまう人は若いころの私を含めて、非常に多いですね。

 

目の前の現状に行き詰ったとき、

「そもそも私は何を得られれば良かったのだろうか?」

と自分に質問する習慣が付くといいですね。

 

「得たいもの」は未来にしかありませんから、この質問をすると自然に未来志向に変わります。

 

この習慣が付いたときが、「物事を俯瞰してみる力」への第一歩となります。

 

あなたは、目の前の状況に対応することだけを考えて、もがいたりしていませんか?