人の成長が組織の生産性を上げる

■今日の質問「人と組織が成長する環境を創っていますか?」 

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こんにちは。悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす人財育成コーチの森泰造です。

 

早いものでもう4月も半ばを過ぎました。

暖かい日があったかと思うと、肌寒くなったりを繰り返しながら、季節は移っていきます。

 

人の成長も似たようなところがありますね。

仕事の場合は、特にやり方をある程度理解した後、自らを仕事にやりがいを持てるよう成長させようと思っても、なかなか思うようにはいきません。

 

いろんな物事にトライしてみて、エラーがあって、そこから「なんで?」の問いを自分に課し、またトライして、少し分かったような気がして、そしてまたトライして、ちょっと凹むようなこともあり、また自分を奮い立たせて、トライする……。

 

このプロセスの中で、少しずつものの見え方や視点が広がり、新たな情報が入手できるようになり、人との理解が深まって、成長していくものです。

 

これは子供も大人も一緒。

大人になるとエラーを怖がって行動できなくなる人もいます。

けれど、エラーの中にこそ成功の種が詰まっているのです。

エラーがあるから、人は「どうして?」と自問し、未来志向の人は

「何ができるか?」を模索するのです。

 

仕事柄、よく人財育成の特効薬は何ですか? と質問されることがあります。

 

そんな時、私がよく言うのは、

「いかにして変化を自らの、そして組織の成長リソースに変えられるか?」

 

人の成長・育成は、何らかの壁に立ち向かったときに促進されます。

 

ケンタッキー・フライド・チキンで店長をしていたころは、「変化を歓迎する・創る」ことで意図的に従業員が「トライ」せざるを得ない環境を作っていました。

 

例えば、新人のアルバイトが入店したとき。

当然のことながら新人のアルバイトを、仕事ができるように教えることが必要となってきます。

私がここで焦点を当てていたのは、新人のアルバイトではなく、教える先輩アルバイトであり、その周囲で見ている他の従業員でした。

先輩のアルバイトにとっては、「教える力」を向上させる格好の機会です。

そして周囲の従業員にとっては、「人を歓迎する力」を高める格好の機会です。

私にとっては「成長」のターゲットは新人アルバイトではなく、教える先輩アルバイトとその周囲の従業員だったんですね。

 

店長としての目的はあくまで

店舗を地域に貢献できる組織に育てること。

 

育成はそのための手段です。

育成に関わる全てを有効に活用しなくてはなりません。

 

このような視点で見ているので、当然のことながら教えるプロセスで私が観察するのは、新人アルバイトというよりは、教える先輩と周囲の従業員になります。

そして、彼ら彼女らに教える姿勢や行動、新人に対する態度についてフィードバックをします。

 

良いことばかりでなく、うまくいかなかったときもフィードバックしますから、教えた側は「なんで?」と考えます。

時には少し感情的になったりもします。

けれど、その教えること自体がトライとして捉えている前提でのフィードバックなので、どうやったらうまくいくか? を真剣に考えてくれるようになるのです。

 

これが、新人のアルバイトを育成することだけに焦点が当たっていたら、教える先輩アルバイトは教えることが「作業」になってしまい、本来もっとも組織の生産性が上がる「教える側の成長」の機会を逃してしまいます。

 

新人アルバイトの育成を、すべての従業員にとっての変化・成長の機会に捉えることで、新人アルバイトの生産性向上だけでなく、すべての従業員の生産性向上を目的に設定していました。

 

同じアルバイト育成でも、新人のみに焦点を当てるのと、教える側とその周囲に焦点を当てるのでは、店舗の変化の量も質も全く変わります。

 

人は一人前にするまでが教育と捉えている方も世の中には多くいらっしゃいますが、人は一人前にした後が本当の意味での教育だと私は思っています。

 

リーダーの視点や考え方を一つ変えることだけでも、変化はチャンスに変えられますし、失敗はプロセスに変えられます。

 

人の成長に焦点を当てると、プロセス思考が高まります。

プロセス思考が高まると、メンバーの主体性が育まれやすくなります。

メンバーの主体性が育まれると、メンバー自らが目標に向かって考え、行動し、組織全体を底上げするエネルギーを発散するようになります。

 

逆に結果至上主義、成果至上主義の組織にいると人はどうなるか?

これは、いわずもがなですね。自分の事を第1に考える人、損得勘定で物事を考える人が増えてきて組織はギスギスした感じになり、余計なことをしない雰囲気になってしまいます。

 

時代の流れは、今は完全に前者です。

 

『管理職1年生がブレイクスルーを起こすリーダーシップ実践マスター講座』では、リーダーシップを発揮するプロセスに焦点を当て、講座内で何度もトライを繰り返していただきます。

プロセス思考を身に着けたい方には、お勧めの講座です。

 

あなたは、人と組織の成長する環境を創っていますか?