新入社員は先を見て育てる

■今日の質問「あなたは新入社員の未来を設定していますか?」 

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こんにちは。

悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす人財育成コーチの森泰造です。

 

早いものでもうすぐ9月ですが、あなたの会社の新入社員の皆さんは、順調に成長しておられますか?

 

新しい環境に適応できず、不安や焦りを感じてちょっとした鬱状態になってしまう新入社員の話がちらほらと私の耳にも入ってきました。

 

一昔前の新入社員は、ここを乗り越えて一皮むけ、本当のビジネスマンに育っていっていたのですが、最近では五月病のような症状になったとたんに、病院で診断書をもらい休職あるいは退職するパターンが増えているそうです。

 

それはなぜか?

 

ひとつには育った背景の変化ですね。

現代の情報過多の時代に生まれ、小さいころからスマホやPCに触れ一人でも楽しめる世界を持ち、自主性が重んじられるような環境で育った若者は、人から指示されたり命令されたりすることに慣れていません。

加えて、メンタルヘルスへの関心が社会的にも高まっていることもあります。

 

このような背景で育った新入社員は、人に揉まれて育った経験が乏しいため、「人にどう思われるのか?」をとても気にしている傾向にあります。

 

先輩社員が「何か困りごとがあれば、相談して来いよ」と言っても、なかなか相談できない理由はこんなところにあるんですね。

 

そして、やさしい先輩社員が「これはこうしたほうがいい」「あの場合はこういう風に対応すべき」などと、アドバイスをすると、自分が逃げ道をふさがれて追い詰められた感じになり、焦りや不安が増大してしまうパターンも多くあります。

 

では、どうしたらいいのか?

そもそもの目的に立ち返ることですね。

 

新入社員は何のために採用されたのか?

 

「会社の将来を担う人財になってもらうため」あるいは「1年後には戦力として働いてもらうため」。

会社によって目的はいろいろだと思います。

 

大切なことは、「育った姿」を見える化できるくらいまで具体的に描くことです。

 

多くの会社はこれをしないために、その場その場の新入社員の状態に振り回されています。

 

そこで出てくる言葉が「最近の若者は……」とか「一所懸命アドバイスしてるのに、どうして逃げてしまうんだ?」とか、現状だけを見ての言葉。

こんな言葉が出てくる組織で、人が育つわけがありません。

 

1年後、2年後、3年後の育った姿が描けていれば、現状の問題も描いた時点で予測ができます。

そしてその予測に対して、どのように対応するのかも話し合うことができます。

話し合いで解決策が見いだせない場合には、社会に目を向けてみましょう。

そんなことは簡単にクリアしている会社がたくさんあります。

 

「育った姿」が描けていないと、たとえ新入社員育成のカリキュラムがあったとしても、イレギュラーが想定されないと、すべてが場当たり的になってしまいますね。

 

昨今の若者は人にもまれた経験は少ないですが、その分ピュアで問題意識も高く、そして期待感も大きく持っています。

採用したときにいくら優秀だと言っても、それはダイヤモンドではありません。

ダイヤモンドの原石、すなわち『石』でしかないんです。

 

キレイなダイヤモンドになった状態を未来の絵として正確に描くからこそ、どうやって磨けばいいのか?どんなところを入念にやらなければいけないのか?が情報として必要だということに気が付きます。

 

どこをどう磨けば光らせられるのか? これを関わる社員全員で共有することが大切ですね。

 

人に揉まれた経験の少ない新入社員の課題をクリアさせる手法(原石を光らせる方法)については、次回以降に触れたいと思います。

 

『未来に期待している』と言う点では、雇う側も雇われる側も同じはずです。

そこをアジャスト(調節)して調和させ発展させるのが、先輩社員や会社組織の役割ですね。

 

あなたは、ご自分の会社の新入社員の未来を設定していますか?