IKEAの戦略に学ぶ

 

■今日の質問「本当に大切にしたいことを大切にできていますか?」 

-----------------------

 

こんにちは。悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす人財育成コーチの森泰造です。

 

スウェーデンからきた家具の専門店「IKEA」をご存知でしょうか。

 

国内にはまだ、新業態の小型店である熊本店を含め10店舗しかありませんが、通常の規模の店の売り上げが1店舗当たり年商90億を超える、今大流行の家具屋さんです。

その集客力の秘訣は「安さ」のように思われます。

 

実際に安い。

家具だけではなく、併設のレストランなどでの飲食も。

特に家具や雑貨の会計後に立ち寄れる配置になっている「ビストロ」では、ソフトクリーム50円、ホットドッグ100円と格安。

レストランでも、コーヒーが家具エリアの開店時間までは無料。

「朝食プレート」(ドリンクなし)は149円。

ドリンクバーは会員登録していれば平日は60円!

家族5人でちょっと一休みしたって、1000円使わないですよ。

うちの妻も、たまに行っていろんなものを買ってきます。

 

でも、その魅力はただの安さだけではないんですね。理念経営、ビジョン経営が徹底されているからこその魅力があるのです。

 

「人生は何のためにあるのか?」「人はどんな人生を送りたいのか?」が、まずサービスの発想の原点にあります。

それはお客様の人生もですが、まず従業員の人生なんです。

 

「IKEA」は正社員率99%。アルバイトで採用されても正社員雇用が前提だそうです。

店内には託児所も完備しています。

従業員に投資していますね。

 

「IKEA」では従業員一人一人の能力を信じ、従業員を幸せにすることを理念においています。

「質の高い人財だからこそ、質の高いブランドを生む」

 

これって「富」を生む原理原則です。

豊かな人財でなければ豊かなお客様は創れませんね。

 

かの「リッツカールトンホテル」も同じような原則に従って人財を取り扱っています。

「従業員は紳士淑女をもてなす紳士淑女たれ」

紳士淑女としてのおもてなしをするためには、従業員自身が紳士淑女でなければいけない、と言う考えです。

「リッツカールトン」はこの考えに基づき、一人の従業員に20万円までの決裁権(上司に判断を仰がずに、自分でその場で判断して使える権利)を与えています。

 

 

「そんなことはわかっている、でもわかっていても現実にはできないじゃないか」

という経営者の方の声も聞こえてきます。

 

でもそれは、優先順位の問題ではないでしょうか。

 

「IKEA」や「リッツカールトン」は人財育成を経営戦略に入れている、いや最重要視していると言っても過言ではないくらい、重くとらえているんです。

 

その覚悟があるからこそ、戦略を実行できるんですね。

 

人財育成がなかなか浸透しない会社は、経営戦略にそれが組み込まれていないか、組み込まれていてもその効果測定がなされていないか、あるいは反対分子があるか、などの可能性があると思います。

 

「IKEA」も、人件費やそのほかの固定費が上昇するのは承知の上で、富・豊かさを生むサイクルを創っています。

それを実行するからこそ、ブランドが創られます。

 

人財に投資するから、質の良いサービスが提供できる⇒顧客が増え、売上・利益が上がる⇒上がった分の利益を、商品や店舗・人財に投資をする⇒より顧客満足が進化される⇒顧客のリピートが増える

 

この流れができています。従業員を質の高い人財にすることは必要な動かせない投資としているんですね。

 

商売をやっていると、どうしても短期的な視点で物事を考えがちになります。

しかし、人財に軸となる価値を求めると長期的な視点で考えざるを得なくなります。

 

商売は長く続けるからこそ、社会への貢献につながりますから、長期的な視点は大切ですね。

 

そして長期的な視点や富を生むサイクルが創れるからこそ、従業員もお客様も幸せにでき、社会貢献力も高まるのです。

 

あなたは、本当に大切にしたいことを大切にできていますか?