日馬富士の問題をEQで切る!

【今日の質問です】

部下を育てる時の

自分の状態を気にしていますか?

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こんにちは。 

悩めるリーダーにブレイクスルーを起こす、

人財育成コーチの森泰造です。

 

師走ですね。

12月に入ると

僧侶が家で読経をあげる機会が多くなり

町中を走り回るということから師走と

つけられたそうです(諸説あり)。

 

1年の総決算でもあり、

次年度の準備をする大事な時期ですね。

 

巷では大相撲の問題が、

連日ニュースで取り上げられています。

 

日馬富士関が貴ノ岩関に指導と称して

暴力をふるってしまった件です。

 

これをEQ(心の知能指数)の視点で

今日は見ていきましょう。

 

日馬富士関は引退会見の中で、

貴ノ岩関が礼儀礼節を守れるように、

指導のつもりだったと述べています。

 

ニュースで聞くところでは、

両親を亡くしている貴ノ岩関を、

日馬富士関は特に可愛がっていたようです。

 

「自分が指導しないと」の

気持が強く働いたのでしょう。

 

でも、暴力はいけませんね。

 

日馬富士関は、

「なんとか貴ノ岩に理解してほしい」

との気持だったと思います。

 

この気持ち。

部下を持つ方は、ご注意ください。

お子さんを持たれてる方も同様です。

 

何とか相手に正しいことを

理解してほしいという考えは、

さらに言うと

「自分が正しいのだから

自分の言うことを聞け」

ということ。

 

もう一歩踏み込んで言えば、

自分の価値観を相手に飲ませることです。

 

この気持ちが強すぎると、

相手に無理やりにでも

言うことを聞かせようとして、

暴力をふるったり、

「やらなければ小遣い減らすよ」

「やらないと評価を下げるよ」

など、条件付きの取引をしたりします。

 

この時の状態は、

自分を正当化するために

手段を探している状態です。

 

多くの場合

この状態になっている人は

今の自分の状態に気がついていません。

 

相手の状態を変えることばかりに

自分の焦点が向いているからです。

 

「EQ(心の知能指数)」の視点でみると、

心の貧しい状態です。

 

「EQ」は高いと心が安定し、

大きな視野で世界を見ることができます。

逆に「EQ」が低いと、視野が狭くなり

リーダーシップが発揮できません。

 

そして、

「EQ」を高めるために必要な要素には、

「自分の感情を理解すること」

「自分の感情を管理すること」

があります。

 

EQを普段から高く保てる人は、

自己理解力に優れています。

 

相手が自分の価値観と違った行為をして

気に障るときでも、

まず、自分はどうありたいのか?

に焦点を当てます。

 

大横綱だった大鵬さんのお話ですが、

取り組みで微妙な判定で負けたとき、

悔しいとか、もしかしたらとか、

そんなことは一切言わずに、

「行司を迷わせるような

相撲をした自分が悪い」

と、言ったそうです。

 

これは、

誰から見ても強いと言われる相撲を

追求し続けるのが横綱だ。

そうでない場合は、自分がまだ

その途上であるということだと、

自分自身の在り方に

常に焦点を置いているからこそ、

出てくる言葉ですね。

 

横綱の品格について、

よく表しているエピソードです。

 

何があっても、周囲のせいにしない。

何があっても、問題を自分ごとにする。

そして、さらに向上するために、

自分にできることは何だろうと考える。

 

「EQ」の高い人は常にこの思考ができます。

相手を直接的に、変えようとはしません。

 

自分を見つめ、

なりたい自分をイメージし、

その際生まれた感情を大切にするために、

自分が変わることで

相手に変化を起こすのです。

 

日馬富士関の例で言うと、

態度を改めさせたい

貴ノ岩関に焦点を当てる前に、

日馬富士関自身が

横綱としてどうありたいのか、

貴ノ岩関との関係では

どんな感情を大切にしたいのか、

その為にはどんな関係に

なるのが理想的なのか、

そして自分にできることは何なのかを、

考えることができたらなあ、

日頃から教えてくれる人がいたらなあ、

なんて私は思います。

 

自分に焦点が当たっていれば、

衝動的にならなくて済んだことでしょう。

 

とはいえ、

人は目の前の事象に

感情を振り回される生き物です。

 

日馬富士関も、

貴ノ岩関を可愛がるあまり、

ちゃんとしてほしいという思いが募り、

それがストレスになっていた

のかもしれません。

また、お酒が入って、

短絡的になっていたのかもしれません。

 

責任感の強い人ほど

「何とかしなければいけない」と思って、

自分を見失うことがあります。

 

怒りなどで自分を見失っている時は、

怒っている自分を早く自覚すること。

これに尽きます。

 

これができるようになるには

所謂「品格」を磨くことを

日常生活で習慣にすることです。

 

常に感謝を忘れない、

常に相手や環境のせいにしない、

どんな相手でも誠実に接する、

約束事は必ず守る、

相手の事を理解する、

相手の事を思いやる、

人からフィードバックをもらう。

 

こんなことを日頃から

心掛けておくことです。

 

もう一つ大切なことは、

これらを楽しんで行うことです。

 

「ねばならない」でやってしまうと、

相手にも

「ねばならない」を求めてしまいます。

 

感謝したり、誠実に接したりしている、

自分を認めて楽しみましょう。

 

これを習慣になるよう続けていると、

今回のように強い怒りを感じた時でも、

ほどなく自分を取り戻せるようになります。

 

これが「EQ」を高めるコツ。

品格を高めるコツでもあります。

 

「EQ」の高いリーダーには、

メンバーの信頼や尊敬が集まります。

 

部下育成には、

自分育成が必要ですね。

 

あなたは部下を育てる時の、

自分の状態を気にしていますか?