嫌悪感を抱く相手への対処法

■今日の質問 

「嫌悪感を抱く職場の人に 

どう対処していますか?」  

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みなさん、こんにちは。 

悩めるリーダーにブレイクスルーを起こす、 

人財育成コーチの森泰造です。

 

前回、「リーダーシップ実践マスター塾」の 

フォロー会で出た事例を紹介しました。

 

相手先の対応に憤りを感じた時に、 

どう対処したらいいかという内容でしたね。

 

今回は、そのフォロー会での事例を 

もう一つシェアしたいと思います。

 

現実の職場では、本当にいろんなこと 

が起きますよね。

 

これを読んでいるあなたにも 

きっと何かお役に立てることが 

あるのではないかと思います。

 

今回の相談者はTさん。 

製造業で管理職をされています。

 

彼女の悩み事は 

営業部のAさんへの嫌悪感。

 

「実践マスター塾」で学び、 

相手を理解する大切さはわかっていますが、 

すでにAさんを理解しようと思えないほど、 

嫌になっているといった状況です。

 

同席した他の受講生も 

「それはしんどい」「私も避けたい」と 

コメントするくらいでした。

 

営業部のAさんは 

40代でバリバリの営業マンです。 

売上を取ってくる腕には自信満々。 

そして数字がいいので、社内の評価も高い。

 

一方で相手を侮辱するような言葉さえ使い、 

他の部署を巻き込んででも数字を取りに行く 

強引なそのやり方が、Tさんだけでなく、 

社内の他の方々からも煙たがられています。

 

Tさんは、お客様と直接接する現場に 

精通しています。 

そのためAさんは受注した案件について、 

事あるごとに、現場やお客様へのフォローを 

営業部ではないTさんに依頼していました。 

しかし、それは本来Aさんの仕事です。

 

Aさんが、Tさんに依頼する際のセリフは 

「数字が出なくてもあんたはいいのか?」 

協力するのは当たり前、という姿勢です。

 

TさんにAさんのどこが嫌か聞いてみると、 

・結果出してるんだから文句あるのかと 

 いう態度 

・とにかく責めたてる口調 

・自分の言いたいことだけを言う 

・こちらの言い分には耳を貸そうとしない 

・同じ話を何回もして話が長い 

・都合が悪くなると人のせいにする 

などなど。

 

Tさんは、自分の担当業務をこなしつつ 

Aさんのフォローをするのですが、 

本来の自分の業務ではないことから、 

すでにAさんの上長にも相談しました。

 

しかし上長は波風を立てることを嫌う人で、 

「わかりました」とは言ってくれるものの、 

対応策は特に取ってくれません。

 

本当に大変そうなTさんですが、 

どうなればいいと思っているのでしょうか? 

 

質問してみると 

・会社の売上にはなるので、 

Aさんの言い分を聞くのは構わない 

・こちらの状況も理解をしてほしい 

・話が長いので要点をまとめてほしい 

・現場との接点は、自分は得意なので、 

そこを手伝うことは特に問題ない 

ということでした。

 

Aさんの感情的な言葉に振りまわされ、 

嫌悪感を抱くTさん。 

これでは明らかに主体性が奪われています。

 

ではどうしたらいいでしょうか? 

この場合も原理原則に立ち返ります。

 

そもそもTさんの感じている「嫌悪感」。 

これはTさんの欲しい感情ではありません。

 

でも、Aさんを理解して好きになるなんて 

考えられない。

 

改めてTさんに、Aさんと対峙している時に 

どんな感情でいたいか質問しました。

 

その答えは「ニュートラルでいたい」

 

感情を振り回されず、 

穏やかな心持ちでいたいとのこと。

 

そのためには、相手の言うことに 

反応的にならないことが大切。 

ただ「聴く」に徹することです。

 

そしてAさんのような方は、 

人からフィードバックを受ける機会が 

極端に少ない傾向にあります。

 

ここは私の経験を基にした予測ですが 

まず、人から疎まれているので 

フィードバックされない。 

フィードバックしてくれる優しい方がいても 

その前に自分の事をしゃべっている。 

自分が正しいと思っているから、 

人の話を聞けない。 

と、こんなところでしょう。

 

でも、こんな方にフィードバックしてみると 

意外とよく聞いてくれるものです。

 

TさんにはAさんに対し、 

話が長い時には「話が長いですね」 

声が大きい時には「声が大きいですね」 

脅かすような口調の時は 

「脅されているように感じますよ」と、 

感じたこと聞こえたことを、 

感情を入れず素直に伝えるよう勧めました。

 

コーチングを行うときの 

フィードバックと同じ要領です。

 

特にAさんのようなタイプの方は 

自分を客観視することに慣れていない場合が 

多いので、フィードバックは効果的です。

 

Tさんから彼へすることは、それだけです。 

あとは淡々と自分の仕事を進めるだけです。

 

Tさんへは、現場との接点の仕事に関しては 

AさんよりTさんに適性があるのですから、 

これからは正式な業務として行うことを 

会社に提案するようお勧めしました。

 

会社自体も、現場との接点重視の方向性を 

もともと持っていると聞いていましたので、 

今回はTさんが社内でリーダーシップを 

発揮するチャンスでもあると考えました。

 

Tさんがこうして正式にチームを持てれば、 

Aさんの脅しすかしも減るでしょう。

 

ここで、この2つを実行した未来を 

Tさんにイメージしてもらいました。

 

Aさんの話をしている時は 

嫌悪感が表情にも出ていましたが、 

よい未来をイメージすると顔はスッキリ。

 

イメージできるものは実現可能です。 

今後のTさんに期待しています。

 

あなたは嫌悪感を抱く職場の相手に 

どう対処していますか?