「コーチングが職場で実践できない」悩み

【今日の質問】 

コーチングが大切だとわかっていても、 

思わず指示してしまうことがありませんか? 

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こんにちは。 

悩めるリーダーにブレイクスルーを起こす、 

人財育成コーチの森泰造です。

 

とある上場企業の人事責任者の方から 

ご相談をいただきました。

 

Kさんとしましょう

 

「コーチングは大切です。 

部下を成長させることも大切です。 

でも、仕事に追われると、 

どうしても指示してしまいます。 

本当は部下に主体性を持たせたいのですが、 

例えば提案書を出してきた時も、 

色々考えさせたいとは思うものの 

つい自分で添削してしまうんです。

 

これだと、毎回添削しないといけない。 

長期的に見て効率が悪いのはわかるんです。 

部下を成長させることよりも、 

今の仕事を早く進めることを 

優先させてしまう自分をなんとかしたい」 

といった内容でした。

 

コーチングを学ぶビジネスマンの方の多くは 

忙しい現実では使えないと悩んでいます。 

Kさんの悩みはその典型的なものでした。

 

Kさんは、頭ではわかっていることが 

なかなか実践できず、 

ストレスを抱えています。

 

あなたがKさんの立場ならどうしますか?

 

Kさんは、部下が提案書を提出して来ても 

「期日に間に合わせたい」 

「自分で添削したほうが早い」と 

思っています。

 

この時にフォーカスするのは、その人の感情。

 

Kさんの感情は、 

部下に対してストレスを感じており、 

イライラしている状態です。

 

感情は行動を生み、 

行動が結果を生みますから、 

この場合は「イライラ」の感情を変えて、 

Kさんの行動を変革していただきます。

 

イライラしているということは、 

イライラの対象物があります。

 

それは部下の提案書、 

あるいはその部下の思考や行動です。

 

この場合、 

Kさんの焦点は自分に向いていませんね。

 

いわゆる、主体性が失われている状態です。

 

まずは自分の感情を認知してもらい、 

本当に欲しい感情を想起してもらいます。

 

すると、 

部下の考えを受け入れられるようになりたい、 

部下の成長を間近で感じたい、 

とのことでした。

 

本当は部下思いのKさんです。

 

次に、 

イライラの元となった部下とのやりとりで、 

感謝できることを考えていただきました。

 

すると、 

「部下なりに一所懸命に考えてくれた」 

「上司として考える機会を作ってくれた」 

などの言葉が出てきました。

 

その上で、どうなったらいいか質問すると 

「部下とは、 

建設的な議論ができる関係になりたい」 

という願望が出てきました。

 

これがそもそも、 

Kさんが大切にしたかったことです。

 

後は、 

この願望をより強固に意識してもらうために 

Kさんの感情に働きかけていきます。

 

そして、Kさんと部下の関係性の持つ意義と 

未来のイメージを描いてもらい、 

ビジョンにすれば、私の作業は完了です。

 

魅力あるビジョンが描けると、 

現実の問題は、 

そのビジョンを実現させるためのプロセスに 

意味付けが変わります。

 

相談が終わった後のKさんからは、 

次のような言葉をいただきました。

 

・・・・・・・・・・・・・ 

「どうしても、 

部下に考えさせるよりも指示してしまい、 

主体性を育てられないことに対して 

どうしたらよいかという点が課題でした。

 

ここで、本当に望んでいたものは、 

部下とより建設的な議論をしたいことと、 

部下によく考えてほしいと思っている 

ということでした。

 

心の中では、人は変われるのかという 

点について疑問をもっていましたが、 

『価値観⇒感情⇒行動⇒結果』の 

フレームワークの中で、 

『行動』と『結果』のみを見ていて、 

本人の『価値観』を 

見ようとしていなかった事に気づけました。

 

部下の行動だけ見るのではなく、 

価値観を探るように 

コミュニケーションをとることと、 

私自身がビジョンを伝え、 

共通言語、共通の尺度をもって 

仕事を進めるようにしていくことで、 

細かく指示しなくてもよい状態を 

目指します」 

・・・・・・・・・・・・・

 

人は、 

イライラやストレスを抱えている時には、 

焦点が自分以外に向いています。

 

コーチングは、そんな状態を変えて 

自分の大切にしたいものに立ち返らせてくれます。

 

自分に対してセルフコーチングができると、 

相手に対しても 

コーチングが機能させられるようになります。

 

Kさんは、 

自分(の大切にしたいこと=価値観)と 

向き合えずにいたので、 

イライラしていたんですね。

 

相談が終わった後の、 

Kさんのすがすがしい表情が印象的でした。

 

価値観とビジョンについては、 

拙著「ケンタッキー流部下の動かし方」 

にも書いております。

 

さらに深く学びたい方は 

ぜひ、講座にお越しください。 

 

 

あなたは、コーチングが大切だとわかっていても、 

思わず指示してしまうことがありませんか?