優秀というレッテルの落とし穴

【今日の質問】 

結果だけを見て、

その人を判断していることはありませんか? 

 

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こんにちは。

悩みを強みに変える

人財育成コーチの森泰造です。

 

 

 

前々回のブログで

「レッテルの危険性」について書きました。

 

その人の可能性を

つぶしてしまうようなレッテルは、

貼りたくないものですね。

 

今日は、ポジティブなレッテルでも、

人の成長を阻害する危険性があることを

お伝えしたいと思います。

 

私の講座の受講生の皆さんは、

本当に優秀な方が多いです。

 

海外で仕事をされていた方、

師士業の方(弁護士やお医者さん)、

プロのコーチを目指している方など、

一般的に「優秀」と

レッテルの貼られている方々です。

 

でも、そのレッテルが、

自分を苦しめているという方も

見受けられます。

 

「自分は優秀でなければならない」という

考えにとらわれてしまう思考の方です。

 

この思考の人は、

優秀であることの判断基準が、

「目に見える結果」である傾向にあります。

 

ですから、

自分が結果を出せないと落ち込みます。

また、他の人がいい結果を出したりすると、

「自分はダメなんじゃないか」と

自己否定したりします。

 

あなたの会社の中にも

「自分は優秀でなければならない」の

思考にとらわれて、苦しんでいる方が

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

Growth Mindset vs Limited Mindsetを提唱している

心理学者のキャロルドゥエック教授は、

思春期の子ども数百人に

ほめる実験を行いました。

 

まず学力テストを行い、

子どもたちを無作為に2グループに分け、

一方にはテストの成績をほめたたえました。

もう一方には、

テストの成績は伝えるのみで、

その取り組んだ姿勢や努力をほめました。

 

その後、

なかなか解けない難しいテストを行うと、

前者は「どうやって結果を出そうか」、

後者は「どのように努力しようか」と考え、

結果に一喜一憂する前者と、

過程にチャレンジする後者に、

明確に分かれたそうです。

 

結果の焦点を当ててほめると、

結果を出すことが優秀か優秀でないかとの

判断基準を持つようになり

自分がどう見えるか? を気にするように

なるのです。

 

逆に努力している姿に焦点を当てると、

結果は二の次で、

努力できているかできていないかが

判断基準となるので、

自分が何をしているか? を

気にするようになります。

 

親から「あなたは成績優秀だから」と

言われて育つと、

結果を出すか出さないか、

しかも人との相対比較の結果を

求めるようになるのです。

 

こうして育つと、人との比較でしか

自分の存在を確認できなくなる

傾向になりますので、

常に人目を気にするようになります。

 

職場でも同じです。

成績や結果にばかり焦点を当ててほめると、

人の目を気にする社員が育ちます。

 

一方で、その人の姿勢や

行動に焦点を当ててほめると、

そのことを気にする社員が育ちます。

 

求められる結果が優秀性であることは

どの職場でも同じでしょうが、

優秀な結果に焦点を当てるのと、

優秀な姿勢や行動に焦点を当てるのでは、

そこにいる社員の成長性に

大きな違いが生まれるのです。

 

このポイントを理解せずに

やみくもに「ほめるマネジメント」を

導入してしまうとどうなるでしょうか?

 

社員に今まで以上に主体性を発揮させ、

自ら考え自ら行動できるような

チームにする目的で、

ほめるマネジメントは導入されるでしょう。

 

でも、結果の優秀性にしか

判断基準が置かれない場合は、

人目を気にする社員が増えます。

人目を気にするということは、

主体性は発揮されていない状態です。

 

せっかく導入したものが

逆方向に向きかねないという

危険性を持っているということです。

 

ここに気が付いていない方は

実は非常に多いと感じています。

 

何事も結果を出すには、

プロセスがあります。

そのプロセスをよりよくすることに

焦点は当てたいものですね。

 

あなたは、結果だけを見て

その人を判断していることはありませんか?