部下は上司や経営者をいつも気にしている

【今日の質問】 

部下に期待していることを伝えていますか? 

 

こんにちは。 

悩みを強みに変える

人財育成コーチの森泰造です。

 

もう6月ですね。

この春入社した新入社員の大部分が、

職場にかなりなじんできた頃かと思います。

 

あなたの職場ではいかがでしょうか?

気がかりな新人はいませんか?

 

私も新入社員育成に携わっていますが、

私自身も教えることを通して、

彼らからたくさんのパワーを

いただいていています。

 

複数店舗を経営する会社のオーナーから、

「新入社員がやめたいという話をしている。

どうしたものか」

という相談がありました。 

 

最初は

待遇のことを理由にしていたそうですが、

よくよく話を聞いてみると、

店の雰囲気がよくないため、

入社前のイメージと違ったからのようです。

 

「ここで働き続けるイメージが

できなくなってきた」

と、新入社員は言っています。

 

こんなときは、本人だけでなく

周囲からも情報を聞くことです。 

 

実際にやってみると、

さまざまなことがわかってきました。 

 

新入社員の心を動かし、

嫌気を起こさせていた原因は、

先輩が会社の悪口を言っていたことでした。 

 

自分はそんな愚痴を言うような

社員にはなりたくないと思っていたのです。 

 

そして、

愚痴が日常的に発生するような会社に、

自分の将来を委ねることに

不安を感じたのですね。

 

では、なぜ先輩は会社の悪口を言うのか? 

 

オーナーと社員は、

人前では仲がよさそうに見えていました。

が、オーナーの顔色をうかがったり、

何か不満をくすぶらせているような

印象も受けていました。 

 

私は、オーナーに

社員の話を聞いてくださいとお願いし、

私も同席することにしました。

 

面談では「本音を聞く」ことに徹します。

 

全従業員と面談をしてわかったことは、

一部の社員が、何を目指して、

どうしたらいいのかわからない、

未来が見えない、と思っていること。 

 

そしてその話を聞いてくれるところは

どこにもないと感じていて、

新入社員の前で

愚痴をこぼしてしまっていたようです。

 

面談が終わった後、

オーナーは私に言いました。

 

「森さん、私は社員のことを

理解しようとしていませんでした。

今日話をして、

彼らが私の背中を見たくても、

私が見せていなかったと気が付きました。

もっと彼らの話を聞かないといけませんね」

 

「私の方が彼らを避けていたんだと

気が付きましたよ。

言わなくてもわかっているだろうと

勝手に考えていました」

 

オーナーは、社員の自主性を育てようと、

極力口を出さないように心がけていました。 

 

しかし、それは同時に、

オーナーが彼らに期待していることを

伝える機会を無くすことだったのです。

 

オーナー自身が

「こうしたい」

「こんな会社にしたい、だから協力を頼む」

「これが大事なことなんだ」

というような言葉や態度を

定期的に発していたら、

そして彼らがそれに対して

どう思うかの本音を聞けていたら、

こんなことにはならなかったでしょう。

 

面談終了後、オーナーから社員たちへ

「本音を話してくれてありがとう」と

声をかけると、

社員たちは、みんな晴れ晴れとした顔で

職場へ戻っていきました。

 

そして、件の新入社員は、

面談が終わった先輩たちから

一緒に頑張ろうと話をされ、

「もう一度頑張ります。迷惑かけました」

と、オーナーへ言いに来たそうです。

 

上司や経営者の考えを、

部下は尊重したいと考えています。 

 

でも、その考えがわからないとき、

部下は何を目指してやればいいのか、

何が判断基準なのか

わからなくなることがあります。

 

そんなときでも、上司や経営者は

「一度言っておけばわかっているはずだ」と

思って何も言わない。 

 

すると、そこで部下は

ストレスを抱え込んでしまうのです。 

 

定期的に部下が今何を考え、

仕事をどう思っているのか、

そして上司は何を大切にしたいと

考えているのか、

お互いが理解しあえる場は大切ですね。

 

部下の本音を聞けたそのオーナーは、

これから毎月相互の考えを理解するための

面談を行うと言ってくれました。

 

これからの変化が私も楽しみです。 

 

 

あなたは、部下に期待していることを

意識して伝えていますか?

 

 

※「子育てでブレイクするPART2」は次回に掲載いたします