会社と向き合う社員を育てる

【今日の質問】 

自分をごまかしながら働く部下に

どう対処しますか?

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こんにちは。 

潜在意識に働きかけて生産性を4倍にする、 

人財育成コーチの森泰造です。 

 

さて今日は、

メーカー勤務の管理職・Mさんの話です。

 

Mさんは、前例を重んじ、

変化を嫌う傾向のある会社を変えようと、

日々奮闘されています。

 

Mさんの部下である、

入社4年目の採用担当者・Aさんも、

その期待に応えようと頑張っています。

 

ところがそのAさんがMさんに、

こんな悩みを打ち明けてきました。

 

Aさん「学生と会って、

話しをすること自体は楽しいのですが、

会社の紹介をするときに、

どうしても躊躇してしまう自分がいます」

 

Mさん「どうしたの?」

 

Aさん「実は、このままずっと

この会社にいていいものか迷っています。

そんな自分が採用担当でいいのかと……」

「会社の良さを伝えるべき立場なのに、

学生に心の底からこの会社を勧められず、

心苦しさを感じています。

このまま採用活動をすればするほど、

苦しくなっている自分がいるんです」

 

MさんはAさんの話に耳を傾けた後、

「Aさんの気持ちはわかるけど、

私もできる限り援助するから

もうちょっと頑張ろうよ」と言った後、

私に相談されたのでした。

 

あなたが上司だったら、

Aさんにどう対応しますか?

 

Aさんは、

会社の変化を嫌う体質を4年間見てきて、

自分が一生この会社にいていいのかどうか

不安を感じていると言っていました。

 

自分が不安を感じている会社を

未来のある学生に就職先として勧める事に、

良心が咎める気持ちは理解できます。

 

このような場合に

「仕事は仕事。

自分の気持ちを奮い立たせてやらないと!」

と、はっぱをかけてやらせる方法もあります。

しかし、これでは

抜本的な解決にはなりません。

 

このような場合は、

Aさんが何に焦点を向けているか? に

目を向けることですね。

 

Aさんは、

会社の変化を嫌う面に焦点を当てて、

ネガティブな感情を持っています。

 

しかし、「変化を嫌う」は、

実は会社の一面であって、

全てではありません。

 

人は焦点を当てたものに反応します。

人はそこに焦点を当てた行為自体も、

正当化しようとする本質も持っています。

 

そして、焦点が当たっているところは

物事のすべてではなく、

ある一つの側面であることを

理解できている人はそう多くはありません。

 

この場合なら、

「会社は変化を嫌う体質だ」だけで、

頭がいっぱいになりがちなのです。

 

こういった場合は、焦点を変えてあげると

うまくいきやすくなります。

 

そして、このように部下が悩んでいる時は、

部下を育てる大きなチャンスでもあります。

 

Mさんに、

「最近Aさんに、入社してからこれまでの、

感謝できたことや良かったことを

聞きましたか?」と質問したところ、

「そこは聞いていませんでした」とのこと。

 

そこで私はMさんに、

「会社のすべてが悪いと思っているのは

Aさんの思い込みではないですか?

良かった側面や感謝できた側面を、

じっくり聞きだしてみてください。

そしてその聞いた内容を、

そのまま具体的に

学生に伝えさせてみてはどうですか」

と伝えました。

 

変化を嫌う上層部に

焦点を当てるのではなく、

自分が体験した良かったことに、

焦点を当ててもらうのです。

 

人は良かった体験を話するとき、

その話を具体的にすればするほど、

そのよかった時の感情も蘇ります。

その感情で話をされた学生は、

きっと良い感情を持ってくれるでしょう。

 

このAさんというひとりの社員の体験談は、

全社員の体験を代表する話でもあります。

 

学生にとっては、

「この会社の歴史は……」なんて話よりも、

4年先を走る先輩社員の話の方が

より現実味を持って伝わるでしょう。

 

学生に共感されると、

Aさん自身も嬉しくなる事でしょう。

 

このプロセス自体が、

「変化を嫌う」体質の会社に変化を促す

エネルギー源となるのです。

 

こんな話をMさんにしているうちに、

Mさん自身も、未来への希望が見えたような

すがすがしい顔に変化されていました。

 

今後のおふたりの変化が楽しみです。

 

 

あなたは、自分をごまかしながら働く部下に

どう対処しますか?